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作品のタイトルは、本当に悩みます

『フグとタコと僕らのミライ』


一度聞いただけでは覚えられないと思いますが

タイトルに「フグ」と「タコ」がついた映画なんて

他にないでしょ

#フグタコ 

とにかく、『フグとタコ』で

記憶してもらえたら嬉しいです


由来は映画の舞台になっている

愛知県の日間賀島がフグとタコの島で

運命の見えない糸に縛られ

四代目として育った大洋少年の物語だから

どうしても、フグとタコを入れたかったのです

「ひっぱりダコ」の語源が、この干してる姿にあるのだとか

タコの丸茹で、タコ飯、タコしゃぶと

この映画観たら、日間賀島へタコ三昧の旅したくなりますよ


※但し、観光映画ではありません。

※フグは秋冬のものなので、青春映画は季節外れでした

映画『フグとタコと僕らのミライ』 

ヒューマントラストシネマ渋谷

5月16日〜 東京公開!! 


◆ 舞台挨拶 決定! 

5月17日(土) 14:50の回 (上映後 舞台挨拶) 

登壇ゲスト  若菜みさ(佐野晴香役)、沼口拓樹(水谷冬也役)、石川幸典(監督)※敬称略 


◆ チケット発売情報 

オンライン販売:5/12(月)18:00〜 

劇場窓口販売:5/13(火)〜  ※特別鑑賞券 使用可。 

ただし、劇場にて座席券と交換の必要あり。チケット完売の場合、使用できません。 

これは説明が難しい話ですが

映像表現で

自分なりに一番こだわっている部分は

「画に感情をのせる」ということ


映画の場合、物語があるので

登場人物の感情はそのままのっている訳ですが


顔だけでなく

声や立ち姿にも表情があるように

フレームが切り取る構図や

背景になっている風景や

光にも

何かしらの表情があるもので


猫を飼ってる人だったら、猫の表情の変化に気づくように

素材が本来持っている味を

できるだけ引き立てて料理するように


とにかく、それらが持つ表情を汲み取って

ある種の感情をのせて、画づくりしています

侘び寂び(わびさび)の感覚に近いのかもしれません

画のトーンは、だいぶいじっていますが…


よくよく見てたら

そこはかとなく見えてくるような


音を消しても

心の機微が感じられる

そんな、画づくりを心がけています

映画『フグとタコと僕らのミライ』 

ヒューマントラストシネマ渋谷 

5月16日〜 東京公開!! 


◆ 舞台挨拶 決定! 

5月17日(土) 14:50の回 (上映後 舞台挨拶) 

登壇ゲスト  

若菜みさ(晴香役)、沼口拓樹(冬也役)、石川幸典(監督)※敬称略 


◆ チケット発売情報 

オンライン販売:5/12(月)18:00〜 

劇場窓口販売:5/13(火)〜  ※特別鑑賞券 使用可。 

ただし、劇場にて座席券と交換の必要あり。チケット完売の場合、使用できません。 

前回に続いて、

なぜ、映画館で映画を観ることにこだわるのか

パート2


◯ 暗闇で、光の反射をみる

まず、暗闇の中で観る。それだけで、感覚は研ぎ澄まされます

観る、聴くに集中できるのです


それなら、家でも暗くして見ればいい

家で観る時にも、最低限はそうして欲しいところですが

それだけでなく


スクリーンは【光の反射】である

ということを意識して映画をつくっています

例えば、夜、街中に遊びに行ったとして、

ネオンやLEDがキレイだなと思ったことはあるでしょう

それが、テレビ画面の光のイメージに近いと思うのです

カラフルで、ギラギラと、インパクトの強い光


それに比べ、

山の上から遠くの夜景を見るように

レンズや空気のフィルターを通過して、ぼんやりとして

さらに、反射して柔らかくなったのがスクリーンの光。

というイメージです


上手く言えないのですが

光の質感なんだと思います


多分、LEDの方がクリアな光で

デジタルのテレビは

不純物のないキレのある光で


スクリーンの反射光は

アナログな自然の光に近い

まろやかな感じかな


太陽の光は、限りなく遠くで燃えてて

ゆらゆらと不純物も飲み込みながら

直射と反射が織りなすことで

唯一無二の心地よさを生み出してるように感じます

話がちょっと脱線してしまいましたが

ただ、今はフィルムでなく、デジタルのカメラで撮影するため

スクリーンの味わいも

撮影時から意識しないと、その質感は失われる訳で


僕の映画では、室内でも

できるだけ自然光を大切にしています


人を撮る時に、照明を直接当てることはまずしません

フィルターを通したり、壁に反射させたりして

できるだけ柔らかい光を肌に当てます


カメラのレンズ選びにしても

いわゆる、キレのよい

くっきりしたレンズではなく


どことなく輪郭が曖昧な雰囲気の

柔らかい単焦点レンズで

できるだけ絞りを開放近くに、ボケ味をいかして


思春期のやわらかな感覚を

スクリーンに映し出しています



ということで

スクリーンで観る前提でつくった映画は

ぜひ映画館で観て欲しいのです

映画『フグとタコと僕らのミライ』 

ヒューマントラストシネマ渋谷 

5月16日〜 東京公開!! 


◆ 舞台挨拶 決定!

5月17日(土) 14:50の回 (上映後 舞台挨拶) 

登壇ゲスト 

若菜みさ(晴香役)、沼口拓樹(冬也役)、石川幸典(監督)※敬称略 


◆ チケット発売情報 

オンライン販売:5/12(月)18:00〜 


劇場窓口販売:5/13(火)〜  ※特別鑑賞券 使用可。

ただし、劇場にて座席券と交換の必要あり。チケット完売の場合、使用できません。 

普段から、プロフィール上でも

『映像作家』として活動していますが

それは、映像表現が好きで、

CMや映画、MV、テレビ番組など

色々な媒体の映像をつくることを生業にしてるので、そう書いています。


だから、

映画をつくる時は

映画館で上映することにこだわって、つくります


今どき、配信でいつでも、どこでも観れるし

テレビの方がキレイだし

家で観る方がよいと思う人も多いと思います。


ただ、スクリーンとテレビでは

水彩と油絵の表現がまったく違うように

比較のできない表現が

映画館にあることを少し書いていこうと思います

◯ スクリーンが大きいほど、五感が刺激される!


そもそも、僕が映像に強く興味を持ったのは中学生の頃

オムニマックスという、プラネタリウムの全面が映像で

視界全部が映像に包まれる程、大きなスクリーンの映像を体感した時のこと


内容は、乗り物の歴史のような作品で、物語は面白くないのですが

車輪が転がる疾走感や、スポーツカーに乗ってるような臨場感にワクワクして

飛行機から下を覗く映像では、

椅子にもたれて、やや上を見上げているにもかかわらず

体が落ちそうな感覚を味わいました

一緒に観ていた友達は、途中から気持ち悪くなってたけど…


IMAXやゴーグル型の映像を体験した人なら分かると思いますが

スクリーンが大きい。というだけで、五感を思いきり刺激するのです。



そして、スクリーンが大きいほど、

画の圧力が上がると言うか

フレームの細部まで目に飛び込んでくる


だから、作り手は絵画と同じように

フレームに対して、人や物をどう配置するか

観客の目線をどう誘導するかまで、ちゃんと考えなければいけない

それが演出の醍醐味でもあって

名作映画はそういった演出が見事で、芸術なのです


最近、縦型動画をやって思ったのは、

ドラマは対立や葛藤を描くことが多いのに

2人が向き合う画がつくりにくい

そのせいか、俳優はカメラと向かい合う形になって

目線誘導やイマジナリーラインもなくなって

背景も単調になってしまったら

もう俳優が感情を自家発電させて

頑張るしかなくなっちゃうんだろうなと…


大きいスクリーン用につくられた映画は

俳優の顔やセリフだけじゃなく、全身を使った表現や

景色を含めたスクリーン全体で

感情の繊細な部分を描くことができるのです


だから、映画をテレビやスマホで観たのでは

ストーリーは分かっても

実は、映像表現を十分に楽しめていない


ということで

映画館で観ることをオススメしたいのです


映画『フグとタコと僕らのミライ』

ヒューマントラストシネマ渋谷

5月16日〜 東京公開!!


◆ 舞台挨拶 決定!

5月17日(土) 14:50の回 (上映後 舞台挨拶)

登壇ゲスト 若菜みさ(晴香役)、沼口拓樹(冬也役)、石川幸典(監督)※敬称略


◆ チケット発売情報 

オンライン販売:5/12(月)18:00〜 

劇場窓口販売:5/13(火)〜  ※特別鑑賞券は使用可。 ただし、劇場にて座席券と交換の必要あり。

チケット完売の場合、使用できません。 

『突然のキミ』のお祝いにと

タイトルデザインのsumu filmi(スムフィルミ)が

受賞記念ヴィジュアルをつくってくれました。

青春な、いい感じ。

このビジュアルを見てから、物語を見ると

切ないねぇ。


今回、動画も写真も撮影は牧野裕也くん

撮影1日目のラスト

日暮れ間際に、よい瞬間を捉えてくれました。


映画『フグとタコと僕らのミライ』 

5月16日(金)〜

 ヒューマントラストシネマ渋谷


16日と17日の2日間、東京に行きますので

ぜひ観に来てください。

皆さまの、福来とご多幸をお祈りします。

昨日、マイナビショードラアワード2025の授賞式があり

『突然のキミ』

Abema賞と出演者賞(三宅朱莉さん)

ダブル受賞しました

#タテシネマ と勝手に名付け

縦型動画でも、映画の画づくり

タテならではの演出をした物語を

Abemaさんに評価していただき、大変嬉しく思います


この作品に関わってくださった皆さん

観てくださった皆さんに御礼申し上げます

ありがとうございました

そして、

【 5月16日(金)〜 】

ヒューマントラストシネマ渋谷にて

『フグとタコと僕らのミライ』公開です

東京へ行きますので、ぜひ映画館でお会いしましょう

映画をつくりたい。と思った時に

1人ではつくれない。

そこで、自主映画をつくるのに

クリエイティブな感覚の近い仲間

共感できる人たちで集まった

映画制作チームがゴマオラです。


結成当時、映像の仕事をしているのは僕のみで

映像・写真・小説・音楽・演劇などで

まだまだ下積みやバイトをしながら活動している状況でした。


あれから18年が経ち

劇場映画をつくったり、ミステリー作家になったり、

もちろん、結婚して、家族ができたり、子育てに奮闘したり

状況は変化していても

みんな、クリエイティブな活動を続けていて


それでも『gomaora』というチームが続けられていることに

ありがとう。と言いたいです。


そして、ゴマオラを

さらに先へ続けていくために

映画のことを

つぶやく場をつくろうと思ったわけです。