映画館のススメ Part 1

普段から、プロフィール上でも

『映像作家』として活動していますが

それは、映像表現が好きで、

CMや映画、MV、テレビ番組など

色々な媒体の映像をつくることを生業にしてるので、そう書いています。


だから、

映画をつくる時は

映画館で上映することにこだわって、つくります


今どき、配信でいつでも、どこでも観れるし

テレビの方がキレイだし

家で観る方がよいと思う人も多いと思います。


ただ、スクリーンとテレビでは

水彩と油絵の表現がまったく違うように

比較のできない表現が

映画館にあることを少し書いていこうと思います

◯ スクリーンが大きいほど、五感が刺激される!


そもそも、僕が映像に強く興味を持ったのは中学生の頃

オムニマックスという、プラネタリウムの全面が映像で

視界全部が映像に包まれる程、大きなスクリーンの映像を体感した時のこと


内容は、乗り物の歴史のような作品で、物語は面白くないのですが

車輪が転がる疾走感や、スポーツカーに乗ってるような臨場感にワクワクして

飛行機から下を覗く映像では、

椅子にもたれて、やや上を見上げているにもかかわらず

体が落ちそうな感覚を味わいました

一緒に観ていた友達は、途中から気持ち悪くなってたけど…


IMAXやゴーグル型の映像を体験した人なら分かると思いますが

スクリーンが大きい。というだけで、五感を思いきり刺激するのです。



そして、スクリーンが大きいほど、

画の圧力が上がると言うか

フレームの細部まで目に飛び込んでくる


だから、作り手は絵画と同じように

フレームに対して、人や物をどう配置するか

観客の目線をどう誘導するかまで、ちゃんと考えなければいけない

それが演出の醍醐味でもあって

名作映画はそういった演出が見事で、芸術なのです


最近、縦型動画をやって思ったのは、

ドラマは対立や葛藤を描くことが多いのに

2人が向き合う画がつくりにくい

そのせいか、俳優はカメラと向かい合う形になって

目線誘導やイマジナリーラインもなくなって

背景も単調になってしまったら

もう俳優が感情を自家発電させて

頑張るしかなくなっちゃうんだろうなと…


大きいスクリーン用につくられた映画は

俳優の顔やセリフだけじゃなく、全身を使った表現や

景色を含めたスクリーン全体で

感情の繊細な部分を描くことができるのです


だから、映画をテレビやスマホで観たのでは

ストーリーは分かっても

実は、映像表現を十分に楽しめていない


ということで

映画館で観ることをオススメしたいのです


映画『フグとタコと僕らのミライ』

ヒューマントラストシネマ渋谷

5月16日〜 東京公開!!


◆ 舞台挨拶 決定!

5月17日(土) 14:50の回 (上映後 舞台挨拶)

登壇ゲスト 若菜みさ(晴香役)、沼口拓樹(冬也役)、石川幸典(監督)※敬称略


◆ チケット発売情報 

オンライン販売:5/12(月)18:00〜 

劇場窓口販売:5/13(火)〜  ※特別鑑賞券は使用可。 ただし、劇場にて座席券と交換の必要あり。

チケット完売の場合、使用できません。 

0コメント

  • 1000 / 1000